Aug 1, 2013

butterfly



少し前に、庭にふわふわと飛んでいる蝶々を見て、心臓がドキッとしたのを思い出した。
風に乗って気持ち良さそうに空を飛んでいたから。まるで人間みたいだった。
パラグライダーみたいで、ああ、なんか、心がぎゅっと押しつぶされそうな変な感覚だった。虫を見てこんなことを思ったのは初めてだった。


昔、付き合っていた彼と、保健所の犬が殺されるシーンを見た事があった。
小さな部屋に、ぎゅうぎゅうに押し込められた犬達はきゅんきゅん泣いていて、今から殺される事が分かるんだろうなと思った。私にはここから出してと叫んでいるように聞こえた。部屋にガスが入って、犬達はみんな死んだ。
私は声をあげて泣いた、その映像を見てしばらく喋る事さえできなった。
なんてかわいそうなんだろう、喋れないからといって、人間の勝手な都合で殺される動物達。

一緒に見ていた当時の彼は、犬なんて痛さもわからない、何も感じないんだ。と言っていた。そんな人間もいるんだ、と私は嫌悪感を覚えたのははっきりと今の記憶に残ってる。
だけどそんな人間に、どれだけ、あの犬達の声が聞こえなかった?と訴えても、何も感じないんだと思った。聞こえないんだね。そんな人間もいるんだ、と思うしかなかった。

そんな人間もいるのは当たり前だとは思う。世界はそうやってできている。説得しようとしたって無駄な事だって分かってる。鍵盤をならして、どの音か当ててみてっていっても、分からない人は分からないから。

ただ、そんな人間がいるというのを認めた所で、私はそんな人間とは絶対に付き合っていきたくないと思った。

確かに動物は苦しみを知らないかもしれない。「苦しい」という言葉を知らないから。だけど人間は「苦しい」とは何か分かってる。想像できるのは人間しかいないのに、それを分かるのは人間しかいないのに、「苦しい」と想像できることを、例え「苦しい」を知らない他の生き物に何故することができるのだろうと思う。







xxx



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